ごあいさつ
放射線科は、診療放射線技師5人、事務3人で画像診断を担当しています。
新病院にあたり、一般撮影室を3部屋に増設、MRI、透視、骨密度、PACSを最新の機種に更新しました。
各部門では、医師や看護師をはじめ部門スタッフと協力しながら業務を行っています。日々進歩する医療の中にあって診療放射線技師が担う責任はますます重くなっています。このような中で、私たちは病院の理念と行動規範にもとづき職責を果たしてまいります。
放射線科の理念
私たちは、多職種と協力しチーム医療の実践と放射線機器を安全に利用し、被ばく線量の低減に努め、診断価値の高い良質な画像を提供いたします。
放射線科行動規範
医療被ばく低減施設認定について
当院では、市民の皆様に安心・安全な放射線診療を受けていただくために、第三者評価が重要であると考えており、平成31年には日本診療放射線技師会が認定する「医療被ばく低減施設」を取得し、医療被ばく品質マネジメントにも力を入れています。
医療被ばく低減施設について(詳細はこちら)(184.1KB)
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医療被ばく低減施設認定証
認定プレート
国家資格 |
第1種放射線取扱主任者合格者 2人 |
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日本放射線技師会認定 |
放射線機器管理士 2人
放射線管理士 3人
医療画像情報精度管理士 1人 |
肺がんCT検診認定機構 |
肺がんCT検診認定技師 1人 |
日本X線CT専門技師認定機構 |
X線CT認定技師 1人 |
放射線科の仕事
画像診断
一般撮影
一般撮影は、頭部、脊椎、胸部、腹部、四肢などの撮影や造影剤を使用しないX線撮影の総称です。炎症、痛み、骨の変形・骨折、ガスの状態、結石の有無などが撮影の対象になります。
胃・食道・十二指腸検査
胃を膨らませて硫酸バリウム(白い液体)を飲みながら食道・胃・十二指腸の形・粘膜状態を調べます。
骨塩定量検査(骨密度検査)
2種類のX線を照射し、そのX線透過強度により骨密度を計算します。女性に多い骨粗しょう症の診断に有効です。検査時間は10分程度で腰椎、大腿骨を検査します。
X線透視装置 SONIALVISION G4 島津製作所製
CT(Computed Tomography)検査
人の体に360°方向からX線を照射し、透過したX線の吸収差をコンピューターで処理し、臓器の輪切り像や三次元に画像化します。当院では16列マルチスライスCTが稼働しており、広い範囲を薄いスライスで短時間に撮像することができます。CT検査にかかる時間は、撮影部位や造影剤の使用の有無によって変わりますが、5~20分程度です。予約制ですが、医師の判断により予約外検査も行います。
頭蓋内画像・頭蓋骨画像
頭部CT
出血や梗塞、外傷等が疑われるときに行います。
肺野画像・縦隔画像
胸部CT
肺野の縦隔疾患等が疑われるときに行います。
造影CT(Contrast Enhanced CT)
低線量肺がんCT健診
このような現状の中、肺がん早期発見のためにCTを用いた検診が行われています。CTは精密検査で被ばくが多いイメージがありますが、肺がんを発見する目的で、線量と画質が管理されていれば比較的低線量で行うことができます。当院では通常の線量の約1/6(実効線量約1mSv以下)で撮影しています。
CTの特徴
肺を5mmの輪切りにしますので、通常のエックス線検査より小さな病気の早期発見が期待できます。
MRI(Magnetic Resonance Imaging) 検査
脳MRI
脳梗塞、クモ膜下出血、脳腫瘍、骨折など脳内病変が疑われるときに行います。
腹部MRCP(Magnetic Resonance Cholangio Pancreatograhy)
胆石などの病変が疑われときに行う検査です。胆のう、胆管、すい臓(すい管)を描出します。
造影MRI(Contrast Enhanced MRI)
造影剤を用いることにより詳細に描出させることができます。
MRA(MRアンギオ)
MRAは、血管内の血液動態を画像化する検査です。血管の様子がわかる立体画像を作ることも可能です。動脈瘤などの血管障害の診断に使われます。脳血管などはMRAの検査技術(TOF法)が確立されており、限定されている場合は造影剤を使用しないで検査が行えます。
放射線機器管理
放射線診療の質を維持、患者の安全を確保する為、放射線機器管理士を主体に毎朝の日常点検、定期的な保守点検を行っています。
被ばく相談業務
放射線診療では患者さんに最小の被ばく線量で最高品質の画像を得るようにしなければなりません。私たちは検査による放射線被ばくが適切であるかどうか検証し、より被ばく線量を低減するために日々工夫しています。これは私たち診療放射線技師の重要な仕事です。また、検査に対する被ばくの相談にも応じておりますので、お気軽にお声がけください。