ステップとスケジュール
回復期とは

病気等で損なわれた機能の回復や日常生活に必要な動作の改善のため、この時期は非常に重要です。この期間に集中的にリハビリテーションを行うことで、社会復帰や在宅復帰後の生活が大きく変わってきます。
回復期リハビリテーションにおける取り組み
家族と一緒に取り組むリハビリテーション
入院初日の患者・家族面談
リハビリテーションへの要望や自宅環境についてお聞きし、患者さんとご家族の希望を反映した計画を立てます。

リハビリテーション見学
定期的に、患者さんのリハビリの進捗をご家族に確認していただきます。

インフォーム・ドコンセント
十分な説明と同意を得ながら、リハビリテーションを行います。リハビリの頻度や目標などの内容について、退院後の日常生活について、ご家族のサポートが必要な場面や方法について、丁寧に説明を行います。

家屋評価
家屋評価を行い、在宅に必要な課題を確認し、効率的なリハビリテーションを実施します。

退院前のサービス調整会議
必要に応じて、退院後に利用する施設のスタッフやケアマネジャーとの情報交換を行います。

多職種で支えるリハビリテーション
初期評価カンファレンス
当院では、医師・療法士・相談員・看護師・介護士・薬剤師・管理栄養士が入棟初日に患者さんの状態を確認する初期評価カンファレンスを行います。

食事、入浴評価
初めての食事は療法士が同行し、安心・安全に召し上がっていただくための評価を行います。
入浴も安心・安全に行っていただくため、初めての入浴は介護士と療法士が同伴し、評価を行います。

カンファレンス
月1回、医師・看護師・療法士・相談員・管理栄養士が参加する定期カンファレンスで、治療・支援方法について話し合います。

一日のスケジュール
6:00
起床
モーニングケア
スタッフが各お部屋を回り、お声掛けします。
体温や血圧、脈拍をチェックします。
あたたかいおしぼりを配ります。
口腔ケア
洗面台まで移動したり、歯ブラシを行います。
必要に応じてスタッフがお手伝いします。

7:00
身じたく
清容・お着替え・トイレ動作や歩行の練習を兼ねて行います。
8:00
ラジオ体操
病棟デイルームで介護福祉士や看護師の見守りの中行っています。
朝食
食事は、患者さんの状態や希望から、お部屋や病棟デイルームで行います。
食事動作の練習も兼ねて行います。
管理栄養士がお食事の様子を見に来て、よりより形態や好みなどお伺いします。

8:40
個別リハビリテーション
患者さんの目標や状態に合わせて行います。
・立つ練習、歩く練習
・外出練習(屋外歩行、買い物練習など)
・洗濯、掃除などの応用動作練習
・靴や装具の検討
・患者さんにあった車いすやクッションの選定
など

余暇活動
リハビリテーションとリハビリテーションの間の時間も、自主練習を行う患者さんもいらっしゃいます。文字練習、漢字練習、計算プリント、テレビ、映画鑑賞(プロジェクターで壁に投影)ぬり絵、貼り絵などを行い、過ごす患者さんもいらっしゃいます。

12:00
昼食
言語聴覚士と食事動作練習を行う事もあります。

12:30
身じたく
体温や血圧、脈拍をチェックし、口腔ケアを行います。
作業療法士と共に着替えの練習を行う事もあります。
13:00
個別リハビリテーション
午前中に引き続き行います。
午前中に買い物練習中に購入した食品を使って、料理練習を行う事もあります。

15:00
余暇活動
病棟デイルームへ移動する患者さんも多くいらっしゃいます。
病棟で過ごす患者さんもなるべくベッドから離れて、自由な時間を楽しみます。
15:30
リハビリテーション見学
必要に応じて月に1、2度行います。
患者さん、家族、医師、看護師、リハビリテーションスタッフ、MSWで現状確認と今後について話し合います。

16:00
入浴
作業療法士が入浴評価(浴槽をまたぐ、体を洗う、移動など)をし、それにそって入浴を行います。
機械浴を使用する事もあります。段階を踏んで、患者さんそれぞれのゴールに向かいます。
18:00
夕食
食事は、患者さんの状態や希望から、お部屋や病棟デイルームで行います。
食事動作の練習も兼ねて行います。

18:30
就寝準備
日常生活が一人で行えるように、整容、着替え、トイレ動作の練習を行います。
それぞれの患者さんが、就寝までゆっくりリラックスした時間を過ごせるようにサポートします。
21:00まではデイルームで過ごす事もできます。
22:00
消灯
回復期病棟では、患者さんのニーズに合わせた丁寧なケアとリハビリテーションを提供するとともに、リラックスした中で安心して過ごせる環境を整えることを目指しています。
