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脊椎センター

あなたの抱えている、手足のしびれや痛み、腰痛、歩行障害。
それ、背骨(せぼね)が原因かもしれません。

脊椎センター長 あいさつ

当センターは脊椎脊髄疾患の診断、治療を専門的に行う部署として開設しました。
(「脊椎」とは一般的に背骨と言われているところを指し、「脊髄」とはその内側にある神経です)

脊椎脊髄疾患には背骨そのものの痛みと、神経の圧迫による痛みや、しびれ・麻痺など神経症状があり、日常生活に支障をきたす事も少なくありません。それらには自然治癒するもの、手術を行わない限り改善が見込めないものがあります。まずは改善が見込めるものか、手術を行うべきか、自然経過が見込めるものかを判断すべく、適切な検査、診断、治療を受けることをお勧めします。
手術をした方が良いと考えられる場合、患者さんの身体的、精神的負担の少ない低侵襲手術を行います。
低侵襲手術は、体への負担が少なく、リハビリを早く始められ、短い入院期間で社会復帰が早いなどメリットがあります。

手足が不自由なく使えること、痛みのない生活は命の次に大切な事だと考えています。
つらい症状を抱えてる人のお役にたてれば幸いです。お気軽にご相談ください。

脊椎センター長

石井 圭史

1999年
札幌医科大学卒業
医局人事で北海道内の病院を異動
2012年~
豪州ロイヤルアデレード病院フェロー
新潟脊椎外科センター
2015年~
聖隷浜松病院せぼねセンター
2018年4月~
当院
整形外科医としての後半は脊椎に特化した診療
脊椎センター

低侵襲手術

背骨の手術をするためには、正常な皮膚、筋肉を切る必要があります。大きく切ればそれだけダメージ(「侵襲」といいます)を加えることになります。低侵襲手術は小さな傷でダメージを最低限に抑えることができ、手術時間の短縮、回復が早い、感染症などの合併症を抑える、手術の後遺症による痛みの軽減など、メリットがあります。低侵襲手術は高い技術が必要なため、基準が厳しく全国でも限られた医療機関のみで行っています。当院では、国内外で経験を積み、資格を有している医師が在籍しているため、実施することができます。

当院で実施している低侵襲手術の一部

(一般的な例をお伝えしていますが、回復には個人差があります)

腰部脊柱管狭窄症などに対して行う

腰椎椎体間固定術(TLIF)

腰椎の後ろ側から、神経を圧迫している部分を除き、患者さん自身の骨や人工骨を挿入して、スクリューなどで固定します。開創器や顕微鏡を使用する事で約3.5cmの傷で手術をする事ができます。平均手術時間は1時間~1時間半ほどです。手術翌日から歩行リハビリをはじめ、1週間程で退院する患者さんが多いです。

腰椎椎体間固定術(TLIF)

頚椎症などに対して行う

頚椎椎弓形成術

頚の後ろから椎弓に切り込みを入れ、隙間にプレートを入れる事で、神経の通り道である脊柱管を広げます。石井圭史医師はこの手術に精通しており、プレートの製造に監修として参加しています。
平均手術時間は1時間程度です。手術翌日から歩行リハビリをはじめ、1週間ほどで退院する患者さんが多いです。

頚椎椎弓形成術

圧迫骨折などに対して行う

経皮的椎体形成術(BKP)

圧迫骨折によって潰れてしまった部分に、風船状の手術器具を差し入れ、膨らませ、できたスペースに骨セメントを注入し、骨折部分を固める手術です。手術の傷跡は5mm程度が2ヶ所です。
平均手術時間は30分以内です。手術後痛みが減り、翌日から歩行リハビリをはじめ、1週間以内で退院する患者さんが多いです。

経皮的椎体形成術

椎間板ヘルニアなどに対して行う

腰椎内視鏡治療(UBE/BESS)

小さな切開を行い内視鏡を挿入します。
内視鏡を通して腰椎椎間板ヘルニアの神経圧迫を確認し、必要に応じて椎間板の摘出を行います。手術の傷跡は5mm程度が2ヶ所です。
この最新技術の脊椎内視鏡手術は、従来の手術と比べて患者さんの負担が少なく、回復が早いとされています。

腰椎内視鏡治療

主な対象疾患

  • 頚椎・首(くび)
    • ・ 頚椎症性脊髄症(けいついしょうせいせきずいしょう)
    • ・ 頚椎症性神経根症(けいついしょうせいしんけいこんしょう)
    • ・ 頚椎椎間板ヘルニア(けいついついかんばんへるにあ)
    • ・ 頚椎後縦靭帯骨化症(けいついこうじゅうじんたいこっかしょう)
  • 腰椎・腰(こし)
    • ・ 腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)
    • ・ 腰椎椎間板ヘルニア(ようついついかんばんへるにあ)
    • ・ 腰椎椎間板症(ようついついかんばんしょう)
    • ・ 腰椎変性すべり症(ようついへんせいすべりしょう)
    • ・ 腰椎分離症/分離すべり症(ようついぶんりしょう / ぶんりすべりしょう)
  • その他
    • ・ 胸椎黄色靭帯骨化症(きょうついおうしょくじんたいこっかしょう)
    • ・ 特発性側弯症(とくはつせいそくわんしょう)
    • ・ 骨粗鬆症性椎体骨折(こつそしょうしょうせいついたいこっせつ)
      など

脊椎手術実績

  2023年度 2022年度 2021年度 2020年度
腰椎後方椎体間固定術(TLIF) 57 68 64 47
頚椎椎弓形成術 41 38 46 50
 経皮的椎体形成術(BKP) 80 63 49 36
 腰椎椎弓形成術 32 44 21 29
 腰椎椎間板ヘルニア摘出術 24 24 21 19
 頚椎前方固定術 8 16 17 7
 腰椎前後合併椎体間固定術(OLIF) 4 13 21 7
 椎体後方固定術 2 5 9 7
 内視鏡下椎間板摘出術(UBE/BESS) 13 000 000 000
 その他 15 4 6 3
 総計 276 275 254 205

安心・安全への取り組み(最新技術の導入)

脊椎手術を受けるか考える上で、神経障害など後遺症を心配する患者さんも多いかと思います。当院では顕微鏡や開創器などの手術器具はもちろんのこと、最新技術を導入し今まで以上に安心・安全な手術を提供します。

術中ナビゲーションシステム

事前に撮影したCT検査画像と医師が操作する器具の位置を重ねリアルタイムで表示します。重要な血管・神経の位置を随時確認しながら手術を進める事で、安全性を高めます。

術中ナビゲーションシステム

術中神経モニタリング

脊椎手術は全身麻酔で行うため、手術中に神経の障害(麻痺など)が出ているか否か、確認することはできません。神経モニタリンを使用する事で、手術中に神経症状の変化を随時観察することができます。

術中神経モニタリング

脊椎内視鏡

直径約5mmの小さな切開を2ヶ所おこない、一方にはカメラ(内視鏡)、もう一方には筒を通して操作用の器具を挿入します。同時に、生理食塩水を還流させて視野を確保し、モニターで映像を確認しながら手術が行われます。高品質な映像を提供する事で、骨や靭帯、神経、ヘルニアなどの症状が鮮明に観察できます。これにより、小さな切開からでも十分な視野が確保され、手術が安全に行えます。

脊椎内視鏡

スタッフ紹介

脊椎センター長

石井 圭史

院長補佐

脊椎外科部長

整形外科部長

学会専門・認定医・資格

  • 日本整形外科学会 専門医
  • 日本整形外科学会 脊椎脊椎病医認定医
  • 日本脊椎脊椎病学会 指導医
  • 日本脊椎脊椎病学会 脊椎モニタリング 認定医

専門分野

  • 脊椎・脊椎

玉井 秀明

医長

学会専門・認定医・資格

  • 日本整形外科学会 専門医

専門分野

  • 整形外科一般

三村 悠祐

非常勤医師

学会専門・認定医・資格

  • 日本整形外科学会 専門医

専門分野

  • 整形外科一般

田中 慶秀

非常勤医師

学会専門・認定医・資格

  • 日本整形外科学会 専門医

専門分野

  • 整形外科一般

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